Ernst Gamperl
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氏の作品は今回のショーの中で見た美術工芸品の中では特別に強いインパクトを感じた。 ドイツ人だが今はイタリアに住み製作を続けている。彼はさまざまな種類の木を使用する。本来乾燥させて行う加工を生木のまま行ったり、ロクロ引きの場合たいていは木の年輪にそってくりぬくのをあえて木を横にした状態で中心を決めてくりぬいたり常識を破ることで彼が自然の素材から引き出した魅力は大きい。日本でIssei Miyakeのショールームで展示したことがある。“日本人は木の乾燥によって生じる亀裂やゆがみを“自然”の一部として受け止めてくれる。それどころか美として認識する。ヨーロッパ人の多くは亀裂を見るとすぐに穴があいていては使えないと反応する。とガンペール氏。どの作品もとてもほっとするやさしい形をしている。
写真にある3点は同じ木から生まれた。この器の深さが木の太さにあたる。器の直径が木の太さなのではないことに注意!